解体工事後、地中からガラが出てきたらどうする？

解体工事を行う際、ガラ（解体廃材）が地中に埋められている可能性がある場合、業者の立ち会いを求めることが重要です。そのためには、まず業者と交渉し、交渉の際にはガラが埋められていることを証拠として撮影することが必要です。カメラがない場合は、携帯のカメラでも問題ありません。

撮影後、業者に立ち会ってもらい、地中のガラが前の建物のものであることを確認してもらいます。確認後、業者に対してガラの撤去を依頼します。もし解体工事会社がガラの埋め立てを認めれば、契約不履行となり、業者の責任で処理してもらえます。

しかし、解体工事会社がガラの埋め立てを否定する場合も考えられます。この場合、撤去費用を無料にするためには、施主側で業者の行為を立証する必要があります。まずは近所の方の証言を取り、業者がガラを地中に埋めている様子を目撃したという話を聞きます。さらに、解体した建物の前には建物がなく、更地や農地であったことを証明する必要があります。役所での調査や近所の方の証言を通じて、解体前の状態を確認します。また、戦前からの建物がある場合でも、一般住宅にはコンクリートが使用されていなかったため、ガラが今回の地中のものであるとは限りません。

これらの証拠を解体工事会社に伝えても、否定される可能性があります。その場合は、弁護士に相談することが必要です。

予防策として、工事後に施主が地中からガラが出てきたという状況を回避するために、解体工事費の支払いは工事後に行うことをお勧めします。これにより、解体工事会社との交渉が有利に進められ、適切な対応をしてもらえます。また、住宅を建設する予定がある場合は、工事完了後に解体工事会社、建築会社、施主の三者で工事完了確認を行うことが重要です。建築会社は基礎工事のために地中を確認し、問題があれば指摘してくれます。これらの手順を踏むことで、工事後に地中の問題が発覚するリスクを軽減できます。

解体物件が自宅から離れた場所にあり、解体現場に頻繁に行けない場合は、トラブル時に近隣の方の支援を得ることも重要です。

以上が、解体工事におけるガラ問題と予防策についての考え方です。解体工事を行う際には、慎重な準備と対応が必要です。

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